中小企業診断士:合格後1年目はどのような生活になるのか

Businessman Consulting Business中小企業診断士

はじめに

診断士に合格した後、1年目はどのように過ごすかということを、私は受験生時代にイメージできていませんでした。
そこで、首都圏在住で診断士合格1年目の筆者が自身の体験を元にまとめてみました。

目次

1. 実務補習編

1.1 実務補習とは

12月末に診断士2次試験の合格発表がされた後、登録までに実務補習を一般的には受講します。
診断士登録には、3年以内に実務補習を15日以上受けるか、診断実務に15日以上従事することが必要となります。

www.j-smeca.jp

協会の主催する実務補習には、5日間、15日間コースが存在します。

協会主催の実務補習は費用がかかるため、5日間コースのみを受講し、実務や大塚商会さんなどのサービスを組み合わせる人もいます。

www.otsuka-shokai.co.jp

1.2 15日間の実務補習の流れ

筆者は協会主催の15日間コースを受講しました。15日間コースでは、5日間で1社のコンサル×3回を行います。
とは言っても連続15日ではなく、週末のみの開催となるため、丸1ヶ月近くは実務補習に拘束される形になります。
実務補習の実際の流れとしては以下のような感じでした。

  1. チーム(五人前後)および担当教官の決定
  2. 担当教官より訪問先企業の連絡が来る。
    業界や訪問先企業の事前の下調べを行う。
  3. 補習1,2日目:訪問先会社への社長インタビュー、報告資料の方向性をチームですり合わせる。
  4. 補習2,3日目の間の平日:チームでオンラインでの打ち合わせをしながら、報告資料の担当分を作成する。
  5. 補習3~5日目:資料の微調整の打ち合わせ、社長への報告、資料の提出
  6. 上記を3社分繰り返す

1.3 実務補習15日間コースのメリット・デメリット

実務補習15日間コースを受講して以下のようなメリット・デメリットがあるのではないかと感じました。

メリット:
5日コースに比べ、チームビルディングの苦労が少ない
15日間一緒に活動するチームは重要です。5日間コースだと毎回異なるメンバーのため、はじめましてからの探り探りですが、15日間ですと基本的にはおなじメンバーですのでその点は楽です。

診断士的なコンサル手法が身に付く
業界も年齢も異なり、あったこともないメンバーといきなりコンサルを行うわけですが、唯一の共通言語は診断士としてのスキルです。診断士的なスキルを媒介として報告書を作成する必要に迫られるため、診断士的なコンサル手法が身につきます。
また、15日間3社を基本的には同じメンバーでコンサルするため、同じようなコンサルスタイルでこなれることができ、自分のコンサルスタイルを得られるのではないかと思います。

デメリット:
合わない人がメンバーになると辛い
メリットの裏返しですね。しかし、合格者のみなさんも大人ですので、ほとんどの場合は心配しなくても良いはずです。

費用がかかる/土日休みの場合、1ヶ月に何度も平日に有給を取る必要がある
仕方のないところですが、特に家庭持ちの方にとっては、家庭サービス面で辛い面があるようです。上記のように、5日間コースで細切れ受講や、実務や大塚商会さんなどのサービスを組み合わせて対応されるかたもいるようです。

1.4 実務補習で必要なもの・こと

もの:
ノートPC、officeソフト(主にワード)
とりあえずこの2つは必須です。報告書はワード形式で作成することになるため、ワードには慣れておいたほうが良いです。(目次の作成方法や図表番号の付け方など)

こと:
1週目の週末までには、提言の方向性を決め、それ以降は提言の方向性を変えようとしない。各自の担当内容までを確定させる。
これは各チームの方針によるかと思いますが、うちのチームが15日間過ごした末の結論はこうでした。各人の訪問先に対する思いはあれど、1週目に提言の方向性を決め、それに沿った形にしないと資料をまとめるのにかなり苦労することになると思います。。。

2. 協会・支部・研究会探索編

2.1 支部・研究会とは

合格後は基本的には、各都道府県の協会に所属する方が多いです。東京の場合には人員も多いため、各地区を担当する支部が存在します。
また、各協会には研究会や同好会などが存在し、各診断士は自身の興味のある研究会などに所属し活動をしていきます。

協会例:
東京都
www.t-smeca.com
神奈川県
www.sindan-k.com

東京都支部例:城南支部
www.rmcjohnan.org

2.2 支部・研究会の探し方

多くの方は、スプリングフォーラムなど各協会が主催する支部や研究会の紹介イベントから自身の興味のある研究会を探します。フォーラムはさながら大学のサークルの新入生の勧誘のようで懐かしい気持ちになれます笑
これらのイベントは東京以外にも各都道府県の協会で開催されているようです。また、他の協会はわかりませんが、東京の場合、春と秋にこのようなイベントを行なっているようです。

スプリングフォーラム
www.t-smeca.com

2.3 活動してみて 飲み会の増え方など

飲み会が増えます。研究会の後はほぼ懇親会が開催されるため、研究会後の懇親会や、診断士予備校に通っている人は合格者の会などで飲み会がどんどん増えていきます。
研究会の多くは月に1度の開催のため、最初の見学で5、6個見学するとそれだけで、毎週1回以上は飲み会が入る計算になります笑
そのため、最終的には2つ程度の研究会に参加される方が多いようです。また、飲み会が多いため診断士は安い店を探す力が問われると言う話でした笑

コメント

タイトルとURLをコピーしました