銘柄分析ノート:(2493)イーサポートリンク

投資

銘柄分析結果の所感

イーサポートリンクは生鮮青果物業界向けのシステム開発・提供や農業支援事業を行っている会社です。

青果流通業界のDX銘柄ともいえると考えます。

同社システムは、現在、輸入バナナ市場を主な取引先としていますが、さらに市場の大きい国産青果物市場へ新サービスを提供する計画です。

この分野では競合が少なく、多様な事業者がかかわる流通業界のDX化にはノウハウが必要と考えられ、参入障壁が高そうなことから、新サービスが上手くいけば独占状態になり、会社の大きな成長ができると期待します。

DX銘柄とも取れるため、直近株価は、マザーズの上昇とともに期待上げしていると考えています。

業績によっては期待値の分、下落をするとも考えられるため、中長期を見越して、少しずつ買っていきたいと考えます。

会社の概要

イーサポートリンクは生鮮青果物業界向けのシステム開発や農業支援事業を行っている会社です。

時価総額は42億円、売上は55億円程度です。

その事業は以下の二つに分けられています。()内はおおよその売上高比率

  1. オペレーション支援事業(85%程度)
  2. 農業支援事業(15%程度)

2020年11月期 第2四半期報告書 

事業

オペレーション支援事業

野菜や果物といった生鮮食品は、一定の規格のある工業製品とは異なり、商品の流れをシステム化して管理することが困難でした。

そこで、それを管理できる生鮮青果流通業界の事業者向けに「イーサポートリンクシステム」や「生鮮MDシステム」等を提供しています。

青果としては輸入バナナを主に対象としているようです。

出典:イーサポートリンク株式会社 2019年11月期 有価証券報告書

同社の強みとしては、以下の元従業員の口コミのように、これらの事業に関して競合が少ないという点があると考えます。

また、同事業に参入するためには、多段的な青果商流をすべて把握している必要があることから参入障壁も高いと考えます

回答者:20代 / 女性 / 企画・事務・管理系(経営企画、広報、人事、事務 他) / 退職済み / 正社員 成長性・将来性:競合となる会社があまりないので、競争性や利益感覚は持てませんでした

出典:ライトハウス

回答者 サポート、在籍3~5年、退社済み(2020年より前)、中途入社、男性

強み:ライバルがない事業

出典:openwork

今後の事業

現在同社が主な対象としている輸入バナナの市場規模の33倍程度を誇る国産青果物市場に乗り出していくようです。

現在の「イーサポートリンク」等を統合した国産青果物プラットフォームを提供することを2022年までの中期経営計画で発表しています。

このプラットフォームにより、現在の多段階取引では不可能だった、流通関係者の直接コミュニケーションが実現するようです。

このプラットフォームができると、青果流通業界のDX化としてテーマ銘柄になるのではないでしょうか。

出典:イーサポートリンク株式会社 第23期中間株主通信(2019年12月1日~2020年5月31日)

業績の推移

2020年11月期の前年比売上高成長率は+5程度を目標としています。

しかし、第1,2四半期の売上高成長率は103%と、目標にやや届かなさそうな気配を見せています。

また、粗利率は年々減少しています。

現行の事業は、有価証券報告書にも記載されているように特定の取引先からの売上が大半のようです。

従って、値下げ要求等により粗利率が下がっているのではないかと考えています。

出典:バフェットコード

株価の推移

直近株価はmothers並みに上昇し、直近高値の1000円にトライしつつあります。

DX銘柄としての期待上げの側面が強いと考え、好材料が出るまでは過度の買いはせず、少しずつ買っていこうかと考えます。

※ご注意
この記事の情報の内容の正当性、有効性、正確性について保証するものではありません。当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いかねます。株式売買は自己責任に基づいて、ご判断下さい。

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