銘柄分析ノート:(3961)シルバーエッグ・テクノロジー

投資

銘柄分析のサマリー

AI(人工知能)技術をベースにしたレコメンドエンジンなどのWebマーケティングサービスの開発・提供を行う会社です。

サービスは、「リアルタイム解析」「パーソナライズ・ターゲティング」を強みとしているようです。

Q2は業績予測が上方修正されており好調ですが、通年では見通しの不確かさから業績予測は据え置かれています。

株価は、マザーズ指数よりも相対に強い推移を見せていますので、地合いが崩れなければ上昇基調を続けると考えます。

Q3の決算発表日前までに、Q2で示した前年同期比136.7%を上回る業績予測の上方修正が発表されれば、さらに株価は上昇すると考えます。

これを上回る業績予測の上方修正がなければ、決算発表前までに利確する方向で行きたいと考えます。

会社の概要

AI(人工知能)技術をベースにしたWebマーケティングサービスの開発・提供を行う会社です。

時価総額は64億円、昨年度の売上高は10億円程度です。

最近流行りのAIによるレコメンドを提供している会社ですが、会社の設立自体は1998年とそれなりの歴史があるようです。

歴史がある分、AI学習に使用できるデータを多く保有しているのではないかと考えます。

事業

ECサイトなどを使用する際におすすめ商品を提示するためのアルゴリズムである所謂レコメンドエンジンを主力としたマーケティング支援サービスを複数展開しているようです。

レコメンドエンジンとしては、中価格帯で中規模事業者向けとなっているようです。

レコメンドエンジンの報酬体系としては、この分野では珍しく、月額料金ではなくレコメンド経由の売り上げに対する成果報酬型の費用体系を用意しているようです。

この報酬体系を設定しているため、効果を最大化するために、豊富な経験を持つコンサルタントが継続的なPDCAによる改善活動を顧客に提案する伴走型の体制をとっているようです。

シルバーエッグの提供サービス

図引用元リンク

シルバーエッグのレコメンドエンジン業界内立ち位置図

会社の強み

サービスは、「リアルタイム解析」「パーソナライズ・ターゲティング」を強みとしているようです。

また、会社設立からの歴史が比較的長いことや、顧客売上連動型のサービスのためにコンサルティング的なサポートを行っていることから、AI開発に重要となるデータ量が他社と比較して豊富である可能性があると考えます。

製品の特長

大量のデータがレコメンド結果を算出するために使われるため、多くのレコメンドエンジンは、日に1度ないし2度定期的なバッチ処理(※5)での解析結果をレコメンド結果として表示しています。しかしながら、これでは、発売されたばかりの新商品がおすすめとして表示されない、また在庫切れの商品があってもおすすめ表示されてしまい、購買機会の喪失を招くことがありました。当社のレコメンドエンジン「アイジェント」では、リアルタイムの解析を実現し、ユーザーが今見ているものに対する最適な商品やコンテンツの表示を可能にしました

会社HP

リアルタイム・レコメンドメールサービス「レコガゾウ」は、メール開封時にレコメンド結果をリアルタイムに返すことで、従来のレコメンドメールで大きな課題となっていた「導入ハードルの高さ」と「タイムラグ」などの問題を解消

会社HP

業績の推移

コロナ化でのEC市場の拡大以前から、四半期の売り上げは右肩上がりで、営業利益率も増加しており、順調なようです。

直近の売上拡大の要因としては、アパレルや人材業界を主体とする既存顧客の売上拡大に基づくもののようです。

今後の見通しの不確かさから、通年連結業績売上は11億円と予想が据え置かれていますが、Q3、Q4が前年同期比でマイナスにならない限りは達成する見込みです。

株価としては、予測をどの程度上回るかが問題となるかと考えます。

Q3が前年同期比136.7%を上回れば、株価の上昇に弾みがつくと考えます。

図引用元:バフェットコード

株価の推移

5/29の第一四半期決算で株価はマザーズ指数と比較しても大幅に株価が上昇しました。

8/7の業績予測の上方修正発表前に、株価調整が済んだのか大きく上に株価はブレイクしていますが、第二四半期の発表を終えて材料出尽くしか反落しています。

相対的にはマザーズ指数よりも強い傾向にあるため、地合いが崩れなければ、今後も上昇していくと考えます。

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